こんにちは、美をインスパイアする美容薬剤師 佑:Taskです。
今日も一日、あなたらしく、笑顔で美しく生きましょう!
今回は『【見逃されがちな4つの健康リスク】不調の原因を解明しよう』についてお話いたします。
「身体が重たい...なんだかだるいな。元気が出ないな...。」という方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
それでは、最後までお付き合いください。
はじめに
私たちの日常には、明確な症状や原因が見当たらないままに放置されることが多い、さまざまな健康上の不調が存在します。
これらの不調は、日常生活における小さなストレスや身体の変化として感じられることが多く、具体的な症状を伴わないために、その原因を特定するのは難しいものです。
しかし、これらの隠れた健康リスクは、放置しておくと大きな問題を引き起こす可能性があります。
この記事では、見逃されがちな「4つの健康リスク」について、それぞれの原因と対処法について深く探っていきます。
不調の原因1:腸内環境の乱れ
腸の長さは約7mもあり、その表面積は驚くべきことに約400m²にも及ぶとされ、私たちの皮膚の約200倍も大きいです。
この広大な長さと表面積が、腸の重要性や多様な機能を物語るものとなっています。
腸はただの消化器ではありません。
私たちが食べる食物は、もともと身体にとって「異物」です。
この異物を適切に処理し、身体を守るために、腸の粘膜には免疫の中心とも言えるリンパ球が70~80%も集まっているのです。
この事実からも、腸内環境の健康がどれだけ私たちの身体にとって重要であるかが分かります。
しかし、腸内環境が悪化すると、この防御機能は低下します。
リーキーガット症候群はその一例で、これは、食生活の乱れや免疫力の低下によって、腸のバリア機能が低下し、異物の侵入を許してしまう状態を指します。
具体的には、グルテンやカゼインを多く摂取した食事、糖質の過剰摂取、免疫の低下によるカンジダ菌の増殖やSIBO(小腸細菌過剰増殖症)が原因となることが知られています。
原因と対処法
腸内環境の乱れの主な原因は食生活の乱れやストレス、過度なアルコール摂取などがあります。
対処法としては、バランスの良い食事、プロバイオティクスの摂取、十分な睡眠、ストレスの軽減などが考えられます。
腸内環境の悪化は、栄養素の吸収も阻害します。
そのため、必要な栄養素やサプリメントを摂取しても、期待した効果を得られないこともあります。
例えば、【鉄】は腸に炎症が起きている場合、吸収が妨げられることがあるのです。
これは、身体が細菌の感染を誤って検知し、鉄を細菌の餌として血液に放出しないようにする反応が起きるためです。
このような問題を避けるためにも、腸内環境の健康維持が非常に重要です。
不調の原因2:上咽頭の炎症
咽頭は、上咽頭、中咽頭、そして下咽頭の三つの部分から成り立っています。
中咽頭と下咽頭は食べ物と空気が通る部位です。
それに対して、上咽頭は鼻呼吸を行う際、最初に外部からの空気が触れる場所となります。
この場所は、吸気中の塵やウイルスから身体を守る最初の関門としての役割を果たしています。
リンパ管が集中していることから、強力な免疫機能を有しています。
また、ホルモンを分泌する脳の下垂体にも近接しているため、上咽頭の健康は非常に重要です。
しかしながら、口呼吸やアレルギー症状が続くと、上咽頭の炎症が慢性化し、これが全身の免疫機能低下の原因となることがあります。
原因と対処法
上咽頭の炎症の主な原因として、冷たい空気の吸入、アレルギー物質などの異物の接触、ウイルスや細菌の感染が考えられます。
長時間の口呼吸も上咽頭の乾燥や炎症の原因となりやすいです。
対処法として、次の4つを挙げておきます。
4つの対処法
- 【鼻呼吸の習慣をつける】常に鼻を通して呼吸することで、上咽頭の乾燥や炎症を防ぐことができます。
- 【アレルギー物質を避ける】アレルギーの原因となる物質を避けることで、上咽頭の炎症を軽減させることができます。
- 【Bスポット療法(EAT)、天然のマグネシウムを用いた鼻うがい】上咽頭の炎症を和らげる効果が期待できます。
- 【就寝時の口呼吸を防ぐテープの使用】夜間の口呼吸を避けることで、上咽頭の乾燥や炎症を防ぐことができます。
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不調の原因3:副腎疲労
『副腎疲労』という言葉をご存知でしょうか?
ここ最近、書籍やメディアなどで取り上げられてきた一方で、まだ十分な認知がされていないのが現状です。
病院での検査結果が「異常なし」と出ることが多いのも特徴的です
副腎というのは、腎臓の上にある3cmほどのクルミ大の臓器で、副腎皮質と副腎髄質で成り立っています。
副腎はとても小さな臓器ながらも、私たちの体内環境の恒常性を維持するために、重要なホルモンを産出しています。
主なホルモンとして、ストレスや炎症に対抗するコルチゾール(副腎皮質ホルモン)、やる気や緊張を引き起こすドーパミンや、アドレナリン、ノルアドレナリン(副腎髄質ホルモン)などがあります。
また、エストロゲンやテストステロンのような性ホルモンも、一部は副腎で生成されます。
コルチゾールの主な役割とHPA軸の機能
コルチゾールは、ステロイドホルモンの一つであり、私たちの生命活動にとって多くの重要な役割を果たします。
コルチゾールの働き
- 【血糖値の調節】肝細胞での糖新生を促進し、筋肉のタンパク質合成を抑制、脂肪の分解を促進して血中の脂肪酸やグリセロールを増加させます。
- 【ストレス応答】精神的なストレスや外的なストレス(例:寒暖差や気圧変動など)に対応します。
- 【抗炎症作用】体内の炎症を抑制します。
一方、持続的なストレスや炎症が続くと、 脳(特に、視床下部:下垂体)から副腎へのコルチゾールの分泌指令系統である、HPA軸の機能が不調になることが知られています。
これを「HPA軸機能障害」と呼び、この障害によりコルチゾールの分泌が過剰または不足を生じることが知られています。
そして、このHPA軸の機能障害が引き起こす症候群を『副腎疲労症候群』、または一般的に『副腎疲労』と呼ぶのです。
副腎疲労には2つの段階があります。
- 「抵抗期」:ストレスに対処するため、副腎がコルチゾールを過剰に分泌する段階。
- 「疲弊期」:コルチゾールの分泌指示のメカニズムが乱れる段階。
コルチゾールの分泌と副腎疲労
コルチゾールは日内での分泌の変動が存在します。
通常、朝8:00頃にピークを示し、その後は段々と分泌量は減少し、深夜には再度増加します。
「抵抗期」とされる副腎疲労の段階では、朝に体感するだるさが特徴的で、午後以降はコルチゾールの分泌が活発化するため、人は活動的になったり、やる気を感じることが多くなります。
コーヒーやエナジードリンクを摂取して夜更かしをする人も多く、コルチゾールの過剰分泌により、一見、元気でいられるのが特徴です。
そのため、「自分が副腎疲労であることに気付きにくい」のが問題点です。
ところが、「疲弊期」へ進行すると、状況は変わります。
朝のだるさや起床することが困難になることが一般的です。
また、日中のコルチゾールの分泌低下により、絶えず疲労感を感じるようになり、さらには、イライラや低血糖症状、アレルギーやアトピーの症状悪化が起こりやすくになります。
怪我や風邪の回復が遅れることも一つの特徴で、気圧や気温の変動にも敏感になるため、副腎疲労がさらに悪化するリスクが高まり、早急な対策が必要となります。
副腎疲労度チェックシート
あなたの副腎疲労度がわかる、「副腎疲労度チェックシート」を作成してみました。
(*3個以上で「黄色信号」、5個以上で「赤信号」です。)
- 1. 朝起きられない、 起きるのが辛い
- 2. 寝ても疲れがとれず、いつも疲れている
- 3. 毎日を過ごすのがやっと、やる気が出ない
- 4. 家事をする気力が残っていない、無気力
- 5. 食事を抜くと不調になる
- 6. 不安感や焦燥感にかられる
- 7. 些細なことが気になり、怒りっぽくなった
- 8. 無性にしょっぱいものが欲しくなったり、過食に走ってしまう
- 9. 性欲が落ちた
- 10. 月経前症候群(PMS)がひどい
- 11. 頭痛や肩こり、背中のハリや腰の痛みがつらい
- 12. 怪我や病気が治るのに時間がかかる
- 13. 立ちくらみしやすく、立っているのもつらい
- 14. 物忘れすることが多く、記憶力が低下した
- 15. 仕事のミスが増えた
- 16. コーヒーがやめられない(カフェインを入れないと動けない)
- 17. 優柔不断になる、考えがまとまらない
- 18. 甘いものがやめられない(チョコレートが欲しくなる)
- 19. 食後、眠くてつらい
原因と対処法
副腎疲労の主な原因としては、精神的ストレス、食事の質、生活習慣、および化学物質や重金属の蓄積(例:歯の詰め物として使われていたアマルガムからの水銀)が挙げられます。
ストレスフルな環境や慢性的な睡眠不足、夜更かしは、副腎疲労のリスクを高めます。
加工食品や小麦製品の摂取は、腸の炎症を引き起こしやすく、これに対応するコルチゾールの過剰な分泌を促進します。
また、過度な糖分摂取は血糖値の乱高下や腸内環境の悪化を招き、これが炎症の原因となり、過剰なコルチゾールの分泌されるリスクが高まります。
副腎疲労の原因にアプローチするときには、総合的な視点でのアプローチが必要です。
そして、最も重要なのは「十分な休養をとること」です。
しっかりと休養をとった後、原因を一つずつ特定して、それを改善していくことです。
不調の原因4:ミトコンドリアの機能低下
私たちが日常の活動に必要なエネルギーは、ミトコンドリアによって生成されています。
ミトコンドリアは、私たちの全身の細胞内にある小器官で、そのサイズは数μmと非常に小さいのですが、総数は人間の細胞の数を遥かに凌駕します。
人間の細胞が37兆個程度に対して、ミトコンドリアは1つの細胞につき、数百〜数千個。
計算すると、人間の体内には1京個ほどで、体重60kgの人の場合、6kgがミトコンドリアとなります。
私たちの細胞内に存在するミトコンドリアは、“エネルギー工場”とも称されます。
その主な役割の一つが、ATP(アデノシン三リン酸)の産生です。
ATP(アデノシン三リン酸)は私たちの生命活動を担うエネルギー源であり、ミトコンドリアは全体の9割以上を産生しています。
ミトコンドリアの存在がなければ、私たちは生きていくことができません。
そして、ミトコンドリアが十分なATPをつくるためには、「適切な栄養摂取」が必要です。
三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)はもちろん、ビタミンB群や鉄、マグネシウムといったミネラルも不可欠です。
これらの栄養素が不足すると、ATPをつくる代謝反応が働かず、不調を来すのです。
原因と対処法
ミトコンドリアの機能低下の主な原因は、食生活の乱れなどによる栄養不足だけでなく、酸素不足や運動不足、酸化ストレスなどが挙げられます。
ミトコンドリアを活性化するための対処法として、次の4つをご提案します。
4つの対処法
- 【栄養の摂取を意識する】食生活の乱れを改善し、栄養バランスを整えることが大切です。特に【タンパク質】、【ビタミンB群】、【鉄】、【マグネシウム】は意識して摂取すると良いでしょう。これらの栄養素は不足しがちなので、サプリメントでの補給も一考の価値があります。
- 【深い呼吸を実践する】日常の呼吸は浅くなりがちですが、酸素の約90%はミトコンドリアで消費されます。深い呼吸を心がけることで、酸素供給を確保しましょう。
- 【運動習慣を持つ】運動はミトコンドリアを活性化させる鍵です。定期的な運動によって、筋肉量と共にミトコンドリアの機能も向上します。
- 【リラックスする時間を持つ】ストレスなどで交感神経が緊張すると、呼吸が浅くなり、酸素の取り込みが悪くなります。リラックスすることで、交感神経と副交感神経のバランスが整い、呼吸も深くなるなど、理想的な状態になります。意識的にリラックスする時間を確保しましょう。
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まとめ
私たちの生活に潜む健康リスクは、日常のちょっとした不調や違和感として私たちにサインを送っています。
具体的な症状が明確でないため、気づかずに放置されることが多いのですが、これらのリスクを知り、適切に対処することで、より健康的な生活を手に入れることができます。
本記事で紹介した「腸内環境の乱れ」、「上咽頭の炎症」、「副腎疲労」、「ミトコンドリアの機能低下」という4つの健康リスクは、私たちの日常生活に密接に関連しています。
これらの原因と対処法を知ることで、体調の悪さや疲労感に対して、具体的なアプローチを試みることができるようになります。
健康は日々の積み重ねによって築かれます。
日常生活の中で感じるさまざまなサインに耳を傾け、早めの対策をとることが、長期的な健康維持の鍵となります。
この記事が、あなたの健康への意識を高める手助けとなることを心から願っています。
そして、人生を笑顔で美しく歩んでいただけますように。