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[理論・応用編]第九章:五臓六腑(脾・肺)

美容薬剤師 佑:Task

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読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学理論・応用編第九章:五臓六腑(について、わかりやすくお話いたします。

前回、五臓六腑の〈肝(胆)〉・〈心(小腸)について理解を深めていきました。

【★復習】[理論・応用編]第八章
五臓六腑(肝・心)

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今回は脾(胃)〉・〈肺(皮膚・大腸)について理解を深めていきましょう!

コーヒーブレイクで‘ほっ’とひと息つきながら、気持ちを楽にしてお読みください!
佑:Task

【復習】五臓六腑のポイントは何か?

五臓六腑』を理解する上でのポイントは...

五臓】が整うと、【六腑】も自然と整う。

自ずと身体はバランスを整える」ため、個別ごとに捉えるのではなく、“つながり”を意識することが大切です。

五行説』ではは「・〈は「」の性質を持つとされます。

【表】脾

〈脾〉の主な作用

  • 【消化吸収】摂取した飲食物を栄養素に変換する。
  • 【氣血津液の生成】摂取した飲食物から氣(地の氣を作り出し、さらにから・〔津液を作り出す。
  • 【運化】消化吸収された栄養を全身に供給する。

脾(脾臓)は食事による栄養から氣(地の氣を作り出し、さらにはから・〔津液を作り出す氣血津液の製造工場である。

西洋医学における脾(脾臓)は、乳幼児の血球(赤血球、白血球、血小板)を作り、成熟するとリンパ組織の機能として免疫を担う器官となって、流れてくる血液中の外敵や異物、古い赤血球を処理・破壊します。

解剖学的には左の上腹部の背中側、左の腎臓の上後方にあり、常に血液で満たされていて、暗赤色をしています。

一方で、東洋医学におけるは“消化と吸収の司令塔”と考えられています。

は食事で摂り入れた栄養を消化と吸収し、心身を動かす氣(地の氣を作り出します。

また、・〔津液の源であり、脾でから・〔津液を作り出すため、は“氣血津液の製造工場とも呼ばれます。

つまり...

食事を正して、栄養をしっかりと補給すれば、〕・〕・〔津液が補われる

ということになります。

が持つ「」の性質からも、イメージしやすいかと思います。

」は小さな物質(栄養素など)が集まって、大きな物質(栄養)となります。

それを崩すこと(消化)で、再度小さな物質となって取り込むこと(吸収)で、他へと利用できるようになります。

には【運化作用】があり、〕・〕・〔津液は栄養と共に全身に供給されることで、体が活動しやすいように整えていきます。

飲食物中の水分は、を通じて〉・〈に送り、体内の水分量の調整も担うなど、脾の働きは多岐に渡ります。

ただし、ストレスに弱く、湿気や過度の水分でも失調しやすい臓器です。

偏食や化学調味料、添加物などは、〈〉に負担がかかるため、食事から整えていくことが大切です。

「食事を理解すること」、【東洋医学】では『薬膳・漢方』の考え方を取り入れてみましょう。

[理論・応用編]第十一章
薬膳・漢方とは?

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【裏】胃

と互いに協力し合って、消化と吸収を行う。

は飲食物を一時的に溜め込んで、その温度を体温と同じにします。

また、蠕動運動で食べ物をかき混ぜて粥状にし、少量ずつ十二指腸へ送り出します。

1日2.0〜2.5L分泌される胃液はpH1〜2の強酸性で、ペプシンの働きによりたんぱく質の消化を良くしたり、栄養素のイオン化、口腔から運ばれてくる食べ物の殺菌や腐敗、発酵を防ぐ役目を果たしています。

が不調に陥ると、消化吸収も悪くなります。

その結果、による充分な〕・〕・〔津液も作られず、栄養失調や食欲不振などにもつながります。

“〈脾胃はセットと覚えておくと良いです。

脾臓と心理学

東洋医学ではは「”の臓腑」とされます。

脾が正しく働くと、知恵を深く使って考えられるようになったり、感情が正常になると考えられているからです。

しかし、思慮過度や悩み、ストレスは消化器系の働きを下げてしまうことにもつながります。

そのため...

八方塞がりの困った問題が起きたら、消化器=〈脾胃〉を整えなさい!

となります。

なぜか?

東洋医学では、食欲は「氣血(栄養)を作りたい!」という“”から起きると考えられているからです。

また、この“”は心理学のように、いくつかの欲求に分けるのではなく、物欲なども含めて、すべてをひと括りにした欲求と見なされます。

の働きが落ちると、消化や吸収が十分にできなくなり、身体の機能も低下。

脳の栄養も不足して、が正常に働かなくなります。

【表】肺

〈肺〉の主な作用

  • 【宣散】集められた津液を皮膚や上半身にスプリンクラーのように散布し、抵抗力・防御力を上げて、健康的な皮膚・免疫機能をサポートする働きがある。
  • 【粛降】集められた津液を内臓(特に)や下半身に散布し、内臓を温めて潤いを与える。

肺(肺臓)は呼吸器(肺、鼻、喉、気管、皮膚)の全てを管理し、酸素(精氣)から天の氣を作り出す。

は呼吸により、酸素(精氣)を取り入れ、体内の二酸化炭素(濁氣)を放出します。

その酸素から氣(◯天の氣を作り出して、上半身・下半身・内臓へとバランス良く供給し、正常に働くようサポートします。

また、水分代謝を促して、体内の水分量を調節し、不足しているところは補います。

の機能は低下すると、「発散する力」が落ちます。

これは「ストレスの発散」も含まれるため、肺の状態を整えることは大事です。

呼吸を整えると、〈〉も整う。

ストレスを感じたり、呼吸が乱れたと感じたら、肺に負担がかかっています。

そのような時は、深くゆっくりと呼吸をしたり、吐く息が唇が触れている感覚を味わったりと、呼吸に意識を向けてみると良いです。

あわせて読みたい!
【無心】「呼吸の整え方」を書いています

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〈肺〉と氣働き

東洋医学では、人に気を使う(気遣い)などの「氣働き」は、が管理していると考えられています。「気を使う」ということは「自分の『』を相手に渡すこと」でもあります。使いすぎると息切れしたり、呼吸が浅くなるなど、の消耗につながります。

肺とアロマ心理学

は「嗅覚」にも関与します。アロマによるいい匂いが呼吸器の働きを助け、呼吸して発散し、緊張を緩めてくれます。の働きが落ちてくると、悲観的な感情のコントロールが不安定となり、憂いや悲しみが現れやすくなります。また、憂いと悲しみはを消耗するため、結果的に肺の働きを更に低下させてしまいます。

 

【裏】皮膚・大腸

皮膚・大腸は、汗や糞便を外部へ発散・排出する役割を担い、免疫にも関与する。

(*皮膚と同じくとすることもあります。)

皮膚には、毛穴を開閉により発汗量(体内の放熱)や体内に熱を留める体温調節機能、皮膚の感覚(「触感」)を感知する、バリア機能などの働きがあります。

皮膚呼吸」と言うように、皮膚は呼吸している臓器であることからも、と似たような働きがあり、つながっていると考えられます。

例えば、喘息の人はアレルギー体質、アトピー持ちや蕁麻疹が出やすかったりと、皮膚が弱い人も多いです。

自然なものは受け入れて、不自然なものは受け入れない

私たちは「呼吸器の粘膜・バリア機能に守られている」とも言え、外部からの刺激や異物などの「外邪」の侵入を防いでいます。

また、体内の不要なものを外へ発散・排出する場合、「がコントロールしている」と考えられています。

外へ発散・排泄の役割は、二酸化炭素などの目に見えないもの、汗や糞便などの目に見えるもの皮膚・大腸が果たします。


大腸は小腸から送られた粥状の内容物から水分やミネラルを吸収します。

大腸に住み着いている腸内細菌により、目に見えるもの糞便をつくります。

の下に降ろす役割【粛降作用】大腸における排便の役割を果たします。

つまるところ...

便秘の人は、「(呼吸器)が正常に働いていない、呼吸が十分でない」と考えられます。

肌腸相関

腸活ブーム”もあり、腸の状態を良くしようと腸内環境の研究や改善する健康法が流行っています。そして、「の状態はの状態と相関関係である」とされます。これを『肌腸相関』と呼びます。つまり、「大腸〉の状態が悪い=腸内環境が悪い=〈皮膚〉の状態が悪い(=〈〉の状態が悪い)」ということです。

 

常在菌とバリア機能

人の身体には、合計で100兆個の常在菌がいて、1,000〜5,000種類存在するとされます。

しかも、人の全細胞数(37兆個)よりも多いと言われています。

西洋医学では、常在菌の多様性が“健康の鍵”とされ、全免疫の約70%は『』が担っているとされます。

腸のバリア機能として、腸内環境の状態、つまり、腸内細菌叢のバランスが整うことで正常に働くと考えます。

ただ、現代社会は偏食や加工食品、食品添加物、抗生物質や制酸薬などの薬剤を使うことが多くなっているため...

腸内細菌の多様性が失われやすい時代

...とも言えます。

多様性が失われると、腸の状態も悪化して免疫力が低下します。

便秘や過敏性腸症候群などの消化器系異常だけでなく、うつ、発達障害、喘息、湿疹、アトピー性皮膚炎、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症などと幅広く...。

”の原因にもなります。

また、皮膚も汗腺から出る水分と、皮脂腺から分泌される脂肪酸を餌に、常在菌が皮膚のバリアを作ります。

しかし、皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの刺激や異物に対して皮膚は弱くなり、アレルギー症状が起きやすくなっていきます。

つまり、「〉・〈皮膚〉・〈大腸〉はバリア(防御)の役割を果たして、私たちの免疫力・生命力に関係していることを、先人たちは西洋医学で解明される前から気づいていた」と考えられます。

東洋医学の先見性には驚かされますね。

【まとめ】〈脾〉と〈肺〉の理解を深めよう!

五臓六腑における脾(胃)〉・〈肺(皮膚・大腸)について、お話いたしました。

脾(胃

脾(脾臓)は食事による栄養から氣(地の氣を作り出し、さらにはから・〔津液を作り出す氣血津液の製造工場である。

と互いに協力し合って、消化と吸収を行う。


肺(皮膚・大腸)

肺(肺臓)は呼吸器(肺、鼻、喉、気管、皮膚)の全てを管理し、酸素(精氣)から天の氣を作り出す。

皮膚・大腸は、汗や糞便を外部へ発散・排出する役割を担い、免疫にも関与する。

脾(胃)〉→〈肺(皮膚・大腸)相生関係(力を促す)であり、「脾(胃)が整うと、肺(皮膚・大腸)も良くなる」とされます。

脾(胃)を整えるには、まずは「食事を整えること」。

食事が良くなれば、適切な栄養が補給でき、〕・〔〕・〔津液がバランス良く補われます。

また、肺(皮膚・大腸)を整えるには、「呼吸を整えること」。

ゆっくりと深呼吸する、呼吸に意識を向けるなどをすることで、が作られて、心身のバランスが整います。

」のような性質を持つ、「」のような性質を持つ

が固まることで、になります。」

次回は理論・応用編]第十章:五臓六腑(三焦について、お話いたします。

[理論・応用編]第十章
五臓六腑(腎・三焦)とは?

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今回はここまで!

東洋医学における『五臓六腑』は、西洋医学の解剖学的な観点とは異なります。

ただ、その違いだけでなく、「どこが、どうつながっているのか」。

機能的・心理学的な観点で捉えることで、西洋医学や現代医療における、ご自身の判断軸:モノサシの幅が広がっていきます。

内容も色濃くて、とても深いのですが、ぜひ東洋医学における『五臓六腑』の見方をつかんでいただけたらと考えます。

本質はどこにあるのか、どのようなイメージ・言葉で捉えたら良いのか?

少しずつ頭の中で整理していき、確認をしながら理解を深めていきましょう!

何が大事なのか?」・「ポイントは何か?」という視点を大切にしましょう!
佑:Task

〜美からなるあなたへ〜
Beauty & Being & Best
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【読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学】

まとめ
読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学

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基礎編

第一章:西洋医学とは?

第二章:東洋医学とは?

第三章:陰陽論

第四章:氣

第五章:血・津液

第六章:証(虚実・寒熱・表裏)

理論・応用編

第七章:五行論

第八章:五臓六腑(肝・心)

第九章:五臓六腑(脾・肺)(←今回はコレ!)

第十章:五臓六腑(腎・三焦)

第十一章:薬膳・漢方

番外編

第十二章:黄帝内経に基づく身体の変化

次回の内容はコチラ!
[理論・応用編]第十章:五臓六腑(腎・三焦)とは?

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