重曹は「炭酸水素ナトリウム」、「重炭酸ソーダ」、「重炭酸ナトリウム」のことで、「食用」・「掃除用」・「医薬品」として市販されています。
食品添加物として、重曹はクッキーやケーキを焼く時の膨張剤やpH調整剤に使われ、お掃除では浴槽や換気扇の茶色く濁った汚れ落とし等にも使われます。
また、医薬品としても使われたりと、安全性も高く、古くから利用されてきました。
実は、重曹は“凄いチカラ”を秘めています。
家庭にあると、とても便利で役に立つのです。
しかし、これらについてはあまり知られていないように思われます。
そこで、今回は【隠された重曹の凄いチカラ10選】についてまとめてみました。
よろしければ、最後まで御覧ください。
隠された重曹の凄いチカラ10選
隠された重曹の凄いチカラ10選
- ★洗顔・手洗いで、ツルツルスベスベ肌
- 肌のかゆみや日焼けをやわらげる
- 頭皮や足の疲れと臭いを軽減
- ★疲労回復、身体の治癒を早める
- 虫歯予防
- 胸焼けや吐き気を抑える
- ★家のお掃除でピカピカに
- イヤな臭いを消す
- 火災・緊急時の消火に
- ★残留農薬を除去
★は特におすすめしたい使い方です。
気になるところから、お読みいただけたらと思います。
注意ポイント
★洗顔・手洗いでツルツルスベスベ肌
重曹は「アルカリ性」です。
酸化した肌の汚れ(皮脂など)は「酸性」であるため、これらと中和して、汚れを除去。
肌を綺麗にすることの役に立ちます。
使い方としては、洗顔石鹸をよく泡立てた後に、重曹をほんのひとつまみ入れるだけで良いです。
そして、顔といっしょに手も洗いましょう。
ツルツルスベスベな肌となって、気持ち良いですよ。
肌のかゆみや日焼けをやわらげる
重曹と水を3:1の割合で混ぜた後に、かゆみのある場所に塗ってください。
そして、2分ほど経ったら、洗い流します。
そうすることで、肌の炎症がやわらぎ、かゆみや日焼けが楽になります。
また、日焼けが強い時は、重曹をお風呂に入れて、入浴すると良いでしょう。
目安は浴槽に、重曹:100gを入れて、浴槽に浸かりましょう。
*お風呂から上がる時は、シャワーで身体をしっかりと洗い流してください。
頭皮や足の疲れと臭いを軽減
重曹には体臭や汗の臭いを防いだりする消臭効果(デオドラント効果)があります【参考文献】。
体臭、皮膚から分泌される臭いを示す物質は、「プロピオン酸」や「ギ酸」、「酪酸」といった酸性の傾向を示す物質が多いです。
そのため、アルカリ性を示す重曹で中和されます。
重曹には臭いの原因である菌の繁殖を抑える働きもあります。
また、血管を拡げて、血流を良くする働きもあります。
おすすめの使い方としては、シャンプーや泡立てたボディソープ・石鹸に、つまみ多めに手のひらに加えてください。
血行を良くして、ニオイのもととなる酸性物質や皮脂の汚れを除去してくれます。
また、足が重だるくて疲れを感じていたり、足が臭い人は、足首くらいが浸かる洗面器を用意してください。
洗面器にお湯を注ぎ、重曹:10〜15gを入れて、15分程度、足を浸けてください。
★疲労回復、身体の治癒を早める
運動すると筋肉には、疲労の原因となる乳酸が蓄積します。
重曹は筋トレの疲れにも有効なことがわかっていて、筋肉痛が減らしたり、エクササイズ後の回復が早くなるデータもあります【参考文献】。
また、人間の身体は弱アルカリ性(pH7.4程度)に保たれていますが、酸性に傾いた時に病気にかかりやすくなります。
身体が酸性に傾く、血液の酸性度(pH低下)が高くなり過ぎた状態のことを、医学的に言うと「アシドーシス」という状態です。
「アシドーシス」になると、骨が脆くなったり、栄養状態が悪くなる、血管を傷つけて炎症を引き起こしたりと、身体に様々な悪影響を及ぼします。
そこで、アルカリ性を示す重曹(pH9程度)を摂ることで、酸性に傾いた身体を中和して、身体のpHバランスを整えます。
(*実際、重曹は代替医療としても用いられています。)
コップ1杯の水に、少量溶かした重曹を時間をあけて繰り返し飲むと良いです。
(*【参考文献】では、エクササイズの1-2時間前に体重1kgあたり、重曹:0.3gを飲めば、OKとのこと。)
疲労回復、身体の治癒を早めたいのであれば、重曹はおすすめの成分です。
天然の重曹(腎臓の役割)
虫歯予防
重曹を溶かした水に歯ブラシをつけてから磨くと歯垢が除去されて、虫歯予防にもつながります。
重曹は研磨剤の役割を果たすため(*イメージとしては、風呂場をピカピカにしているイメージ)、歯垢除去効果及び着色汚れを落としてくれます【参考文献】。
また、歯のエナメル質は酸で溶けるのが原因でもあるため、酸を中和する重曹には効果があるとも考えられます。
“ツルツル、ピカピカ”な健康的で美しい歯に、重曹は役立ちます。
胸焼けや吐き気を抑える
重曹は医薬品(例:炭酸水素ナトリウム(第三類医薬品))としても使われます。
江戸末期、オランダ船との貿易で、消化性潰傷の痛みを緩和する制酸剤として、重曹が日本に輸入されていました。
古くから薬としても使われていたのです。
胃酸はたくさん出ると、胃が荒れて、胃もたれしたり。
食道へと逆流して、胸焼けや吐き気を引き起こします。
重曹はアルカリ性なので、酸性である胃酸を中和して胃への刺激を抑えます。
そこで、コップ1杯のお白湯(*常温水でも可)に、少量溶かした重曹を少しずつ飲んでみましょう。
胸焼けや吐き気を抑えることが期待でき、胃腸がスッキリします【参考文献】。
注意ポイント
★家のお掃除でピカピカに
重曹は家のお掃除に力強い味方となります。
重曹はアルカリ性であるため、油汚れや食べこぼし、手垢、湯垢、腐敗臭などの酸性の汚れを中和します。
重曹以外にもわかりやすい例として、次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイター)がありますが、これもシミや黄ばみなどを中和して汚れを落とし、真っ白にします。
鍋や換気扇の油汚れや頑固な浴槽の汚れ落としに良いです。
フローリングやカーペットの洗浄にも良く、重曹スプレー(水100ccに3gの重曹を混ぜて作る)を吹きかけて雑巾で拭くと良いです。
ピカピカと綺麗になるように汚れを落として、心地よく美しい空間を作りましょう!
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注意ポイント
イヤな臭いを消す
「頭皮や足の疲れや臭いを軽減」でも書きましたが...。
重曹には消臭効果(デオドラント効果)があり、臭いの原因である菌の繁殖を抑える働きがあります。
これを応用して、「消臭剤」として、イヤな臭いがする靴やスニーカーの中や内側に撒いてみましょう。
また、靴の中や下駄箱、クローゼットなど、臭いが気になるところに重曹を撒いておくと良いです。
火災・緊急時の消火に
火災が起きた時に、火元に重曹を巻くことで、鎮火することができます。
これは、火の熱で重曹が分解して、二酸化炭素が発生し、酸素を遮断するためです【参考】。
これは万が一の緊急時の対応策として、覚えておくと良いです。
★残留農薬を除去
野菜や果物などの生鮮食品から残留農薬を除去することは、農薬曝露を低減するためには重要です【参考文献】。
そして、残留農薬を落とすのに、重曹を活用することは効果的です。
農薬などは酸性のものが多いため、アルカリ性の重曹を使うと中和されるという原理です。
活用方法としては、水を入れたボールに大さじ2~4杯の重曹を入れて、約1分間ほど浸け置きします。
あとは洗い流して料理しましょう。
「家族みんなで健康!食事も綺麗に美しく!」
フレッシュな食べ物で、笑顔があふれる食卓にしていきましょう!
注意ポイント
【まとめ】あると便利!重曹を一家にひと袋置こう!
【隠された重曹の凄いチカラ10選】について、お話させていただきました。
ポイント
- ★洗顔・手洗いで、ツルツルスベスベ肌
- 肌のかゆみや日焼けをやわらげる
- 頭皮や足の疲れと臭いを軽減
- ★疲労回復、身体の治癒を早める
- 虫歯予防
- 胸焼けや吐き気を抑える
- ★家のお掃除でピカピカに
- イヤな臭いを消す
- 火災・緊急時の消火に
- ★残留農薬を除去
重曹には“凄いチカラ”が秘められていることがおわかりいただけたかと思います。
しかも、重曹は、使う量の割にはとても安く、保存も効きます。
一家にひと袋は置いておいて損はないですので、まだ家にない方はぜひ購入しましょう!