【“おうち美容”で差をつけよう!】Dr.Pharmacyを紹介!
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前回、【美肌の基本】(その5)では『肌を守る|保護のポイント』について、お話いたしました。
『保護』とは、「肌を守るケア」をすることです。
そして、【保護の基本】は原因を知り、対策を立てること。
肌を劣化させる原因が分かれば、「どう肌を守れば良いのか?」と対策ができます。
肌トラブルだけでなく、老化を予防する、「肌を守るケア」をしていくことが大切です。
肌を守る|保護のポイント
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今回、【美肌の基本】(その6)では『紫外線対策|日焼け止めの選び方のポイント』について、わかりやすくお話いたします。
(その5)でもお話しましたが、肌を守り、そして、若々しい肌でいるためにも、『紫外線対策』は必須です。
紫外線対策と日焼け止めの選び方を知り、肌を老化から防ぎましょう。
今回もぜび最後までお読みください!
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老化の原因の8割を占める紫外線(光老化)
【老化の原因の8割】光老化(紫外線)
肌が老化する原因は大きく分けて2つ。
「光老化(ひかりろうか)」と「(加齢により生じる)自然老化」です。
そして、原因の8割は「光老化」となります【米国皮膚科学会】。
「光老化」とは、紫外線が原因となって、肌の老化が加速される状態のこと。
紫外線を浴びると、肌の中で「活性酸素」が発生します。
活性酸素は肌細胞にダメージを与え、メラニン色素の生成促進。
コラーゲンやエラスチンを分解する酵素の産生を促進します。
そのため、過度に紫外線を浴びると、シミやくすみ、そばかす、しわ、たるみ。
ハリやツヤもなくなり、肌も乾燥し、ひどいと「皮膚がん」が生じることもあります。
健やかで美しい肌でいるためにも、『紫外線対策』は必須。
エイジングケアの基本です。
紫外線の種類
太陽光は波長の長さにより、「ガンマ線」、「X線」、「紫外線」、「可視光線」、「赤外線」に分けられます。
紫外線は「UV-A(紫外線A波)」、「UV-B(紫外線B波)」、「UV-C(紫外線C波)」の3つあります。
UV-A(紫外線A波)
「UV-A(紫外線A波)」は、地上に届く紫外線の約9割を占めていて、3つの紫外線の中でも、一番波長が長いです。
UV-Aは肌への透過度は大きく、真皮にまで到達します。
ただし、エネルギーは弱いため、10年、20年と長い時間をかけて線維芽細胞にダメージを与えます。
長年のダメージの蓄積により、将来的なシワやたるみの原因となります。
雲や窓ガラスを通り抜けるため、日常生活でも浴びることから、「生活紫外線」ともよばれます。
UV-B(紫外線B波)
「UV-B(紫外線B波)」は、UV-Aよりも波長が短くて、エネルギーは強いものの、皮膚への透過度は小さい紫外線です。
UV-Bは、主に表皮に作用して、メラニンの生成を促進して、日焼け(肌の炎症)やシミの原因になります。
雲やガラスは通り抜けることができず、外での活動で浴びることから「レジャー紫外線」ともよばれます。
UV-Bの人体に与える影響は、UV-Aよりも圧倒的に強く、有害性は600〜1,000倍といわれています。
ただし、UV-Bには、皮膚からの【ビタミンD】の合成を促進させる作用があります。
浴びすぎないことも、身体にはよくありません。
「1日20~30分」でも良いので、UV-Bを浴びることも、健康には大切です。
【栄養素ガイド】“日光ビタミン” ビタミンD|インナーケア(永久保存版)
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UV-C(紫外線C波)
「UV-C(紫外線C波)」は、UV-A・UV-Bよりも波長が短くて、エネルギーが強力な紫外線です。
しかし、オゾン層で吸収されるため、私たちの肌には影響がありません。
つまり、私たちが注意すべき紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2種類です。
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季節ごとの紫外線量
紫外線は季節を問わず、1年を通して地上に届き、肌にダメージを与えます【写真参照】。
紫外線の量はUV-AとUV-Bで異なりますが、どちらも冬から春にかけて徐々に増加していきます。
●UV-A:4〜9月が多い。冬でもピーク時の半分程度の量が地上に届く。
◯UV-B:7〜8月が多い。冬はピーク時の約5分の1程度の量に激減する。
紫外線量の多い、夏場はしっかりとケアする必要があります。
しかし、夏場より少ないとはいえ、(あまり感じられないかもしれませんが...)冬場も紫外線は地上に届きます。
特に雪国やウィンタースポーツを楽しむ際は、反射光が強いことも念頭に置いて、季節を問わない紫外線ケアが必要となります。
紫外線の天気の影響
紫外線の反射
紫外線がもたらす影響(サンバーン・サンタン)
「UV-A」と「UV-B」は、それぞれ肌に悪影響を及ぼします。
紫外線を浴びることで、肌に起こる変化には、肌が赤くなる「サンバーン」 と、その後黒くなる「サンタン」があります。
サンバーン
「サンバーン」は、日焼けで肌が赤くなることです。
「UV-B」によるもので、肌が赤くなり(炎症反応)、細胞を傷つけます。
炎症反応は6〜24 時間でピークを迎え、数日間続きます。
ひどい場合は、水疱(やけどと同じ状態)になってしまい、繰り返すと、皮膚がんの原因にもなるため、注意が必要です。
サンタン
「サンタン」は、日焼けで肌が黒くなることです。
「UV-A」と「UV-B」の両方によるもので、光アレルギー性疾患の原因にもなります。
メラニンの生成は、紫外線の照射約72時間後から始まり、1ヶ月以上続きます。
生成されたメラニン色素は、肌のターンオーバーとともに数ヶ月かけて排泄されますが、排出しきれずに残ると、シミとなります。
また、紫外線を繰り返し浴びることで、メラノサイトの数が増えます。
その結果、より肌は黒くなり、シミだけでなく、ほくろができることもあります。
メラニンは「お肌の天敵」?!
サンケア指数(PA・SPF)
日焼け止めの商品には「PA」、「SPF」と書かれています。
これは、肌への影響のある紫外線(UV-A・UV-B)を防ぐ効果をわかりやすく示した指標のことです。
商品を選ぶ際の参考にすると良いです。
PA
「PA」とは「Protection Grade of UV-A」の略で、「UV-A」を防ぐ指標のことです。
UV-Aを照射後、2〜24時間に生じる、「肌の即時黒化」を指標としています。
PAは「+」の数で、紫外線防御パワーを大まかに示しており、「PA++++」が最大です。
分類表示 | 効果の度合い | UVAPF |
PA+ | 効果がある | 2~4 |
PA++ | かなり効果がある | 4~8 |
PA+++ | 非常に効果がある | 8~16 |
PA++++ | 極めて効果が高い | 16~ |
*UVAPF = 製品を塗った肌がすぐに黒くなる紫外線の量/製品を塗らなかった肌がすぐに黒くなる紫外線の量
SPF
「SPF」は「Sun Protection Factor」の略で、「UV-B」を防ぐ指標のことです。
肌が赤くなって、ヒリヒリと日焼け(サンバーン)を起こすまでの時間を何倍に引き延ばせるかを示しており、数値で表します。
肌に炎症が起き始める時間には個人差がありますが、例えば、「紫外線を浴びて、20分で肌に炎症を起こす人」の場合。
「SPF25」の日焼け止めを塗れば、塗らなかった時と比較して、500分(約8時間)は、炎症を引き延ばせるということです。
20分 × SPF25 = 500分(≒ 約8時間)
*何も塗らない状態では、日本人の場合、真夏の晴れた海浜では色白肌:約20分、普通肌:約25分、色黒肌:約30分で「サンバーン」を起こすといわれています。
現時点では「SPF50+(51以上)」が最大値となっています。
ただし、この数値は「日焼け止めをかなり厚く塗って行った実験結果に基づいた数値」となります。
そのため、特に夏場は「3〜4時間ごと」に塗り直すと良いでしょう。
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日焼け止めの成分
日焼け止め(UVケア化粧品・サンスクリーン剤)に配合される紫外線防止の成分には、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
一般的に、日焼け止めはこの2種類を組み合わせているものが多いです。
近年では、敏感肌用として、「紫外線散乱剤」のみを使用した日焼け止め(*「ノンケミカル処方」などと表記)も販売されています。
紫外線吸収剤
【代表的な成分】
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-5、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)
「紫外線吸収剤」は、紫外線のエネルギーを熱に変えて放出する成分です。
紫外線のカット効果が高く、肌に塗った時に白浮きして見えないため、自然な仕上がりとなります。
ただし、人によっては刺激を感じることもあるため、肌が弱い人は避けたほうが無難です。
紫外線散乱剤
【代表的な成分】
酸化チタン、酸化亜鉛
「紫外線散乱剤」は、紫外線を物理的に跳ね返す、ノンケミカル成分です。
肌に塗ると白浮きすることもありますが、肌への負担はほぼないため、肌が弱い人にはおすすめです。
ただし、金属アレルギーの人は、酸化亜鉛は肌に合わない可能性があるため、「酸化チタン」を選ぶと良いです。
正しい日焼け止めの選び方
アレルギー体質の人、敏感肌の人は、ノンケミカル処方の「酸化チタン」を選ぶのが無難です。
また、日常生活なら「SPF30」もあれば十分です。
ただし、紫外線量の多い夏場は「SPF50」はあっても良いです。
「PA」は「PA++」〜「PA+++」くらいが良いです。
敏感肌・大人ニキビに悩む方の日焼け止め
肌が弱い方やニキビが気になる方は、次の4つをポイントとして、日焼けを選ぶと良いです。
1. 保湿効果があり、敏感肌のことを考えたもの
敏感肌の方は根本に、肌のバリア機能の低下傾向であるため、紫外線防御だけでなく、保湿効果もあるものを選ぶと良いです。
2. 落としやすい
肌への負担を減らすために、洗顔料で落ちるタイプをの日焼け止めを選ぶのも一つです。
ただし、メイクをした場合は、メイク落としも使いましょう。
3. 「ノンコメドジェニックテスト済み」表記のあるもの
ニキビ肌、ニキビができやすい人は、ニキビのできにくいことを確認している「ノンコメドジェニックテスト済み」表記のあるものを使いましょう。
4. 肌色補正効果のあるもの
肌の赤みや色素沈着によるシミ・くすみは気になってしまうもの。
その場合は、肌色補正効果のある化粧下地効果があるような日焼け止めを選ぶと良いです。
\日焼けを予防しつつ、ビタミンDを体内に取り入れる日焼け止め/
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めの効果を発揮するために、正しい塗り方を確認しておきましょう。
NGな塗り方
「少量を薄く塗る」と期待された効果が見られません。
また、「ゴシゴシと塗る」のもNG。
摩擦は肌トラブルの原因になります。
OKな塗り方
基本的には「メーカーの推奨量」を2〜3時間ごとに“たっぷり”と塗ると良いです。
額や頬の高いところ、鼻の頭など、特に日焼けしやすいところは重ね塗りしましょう。
また、「優しく塗ること」が大切です。
肌が動かない、シワがよらない力加減で、優しく均一に伸ばしましょう。
首や手も塗ろう
美容薬剤師おすすめの日焼け止め
美容薬剤師がおすすめする日焼け止めは、アンブロシア社から発売されている『solar D(ソーラーD)』です【商品サイト】。
「日焼けを予防しつつ、ビタミンDを体内に取り入れる日焼け止め」として、【ビタミンD】に着目した日焼け止めです。
【ビタミンD】は「日光ビタミン」とも称されており、私たちの美と健康にはとても大切なビタミンです【参考】。
しかし、過度な紫外線対策や食事からの摂取量の低下により、【ビタミンD】は不足しがちな栄養素の一つ。
皮膚からの【ビタミンD】の合成には「UV-B」が必要となります。
でも、やっぱり紫外線は避けたい。
そこで、「焼けない肌 × ビタミンD」として、『solar D(ソーラーD)』が開発されました。
『solar D(ソーラーD)』独自の「UV-Bフィルタリング技術」で、UV-Bの波長(280〜320nm)のうち、【ビタミンD】の合成に関わる「UV-B(290〜310nm)」のみ透過させます。
その他、肌のダメージとなる波長はカット。
ベタつかず、シルキーな使い心地のウォータプルーフ使用で、石鹸で簡単に落ちる、肌にとても優しい日焼け止めです。
\子どもも安心して使える日焼け止め!/
アフターサン化粧品
紫外線を受けた肌をお手入れすることも大切です。
紫外線により、肌は炎症を起こしたり、肌の水分も蒸発。
こもった熱を出そうと毛穴が開いているため、皮脂が詰まりやすくなっています。
メラニン色素の生成による色素沈着を抑えるためにも、「紫外線を受けた後」の「アフターサン化粧品」を使用すると良いです。
おすすめは美白有効成分である「ビタミンC誘導体」を配合した化粧品です。
【ビタミンC】は「ニキビ/ニキビ跡」・「毛穴の開き/黒ずみ」・「シミ/くすみ」・「シワ/たるみ」を改善します【参考】。
【ビタミンC】には長い実績とエビデンスがあり、安定した効果が証明されています。
肌に直接【ビタミンC】を塗布することで、紫外線による肌のダメージを軽減。
すこやかで美しい肌を目指しましょう!
【ビタミンC誘導体配合の高機能ビタミンC化粧水】Dr.Pharmacy
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【まとめ】紫外線対策で光老化を防ごう!
今回は『紫外線対策と日焼け止めの選び方のポイント』について、お話いたしました。
知らず知らずに、紫外線によるダメージを受けている私たちの肌。
紫外線対策をしないと、肌が乾燥したり、シミやくすみ、しわ、たるみとして現れ、ひどい場合は皮膚がんが生じることもあります。
紫外線をしっかりと防ぐためにも、紫外線の知識を身に付けて、正しい日焼け止めの選ぶこと。
そして、正しい塗り方で、紫外線から肌を守ることが大切です。
老化の原因の8割である「光老化」は、適切なスキンケアをすることで、防ぐこともできます。
肌を健康的で、若々しく保つためにも、日焼け止めで紫外線対策をしましょう!
次回は『(その7)春・夏・秋・冬|(季節別) 肌ケアのポイント』について、お話しいたします。
春・夏・秋・冬|(季節別)肌ケアのポイント
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【美肌の基本】
あなたも笑顔が似合う、美しい肌へ
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(その1)肌の基礎知識|すこやかな肌の5大条件と3大お悩み要素
(その6)紫外線対策|日焼け止めの選び方のポイント(←今回はコレ!)
(その7)春・夏・秋・冬|(季節別) 肌ケアのポイント