そんなことはありませんか?
それ、もしかしたら...
あなたの身体が余分な「水分」や「老廃物」を溜め込みすぎているのかもしれません!
この投稿では【水毒(水滞)・痰飲(食滞食積)】について、わかりやすくまとめています。た。
(*【読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学】の[基礎編]第五章:血・津液を先に読んでおくと、さらに理解が深まります!)
血・津液とは?
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この投稿を読むメリット
- 「かんたんチェック」で、自分が【水毒・痰飲】であるかがわかる!
- 【水毒・痰飲】の予防・対策が立てられる!
- 【水毒・痰飲】の時にどういう食材を選べば良いのかがわかる!
【水毒】身体がポヨポヨ|水滞
【水毒】〔津液〕の代謝が悪くて滞り、余分な水分や老廃物などの“毒素”を溜め込んでしまっている状態
〔津液〕は血液以外の分泌液・体液のことで【陰】に属し、身体の水分バランスの調節から体温の維持や関節のなめらかな動き、免疫力や消化、細胞の正常な働きにも関与しています。
余分な水分や老廃物などは、“毒素”として溜め込みやすいですが、〔津液〕が正常に巡ることで、排泄されます。
人の身体の約6割は「水分」です。
その流れが滞るわけですから、“毒素”が溜まり、様々な不調が見られるようになります。
また、【水毒】は〔津液〕の流れが停滞していることから、【水滞】とも呼ばれ、“ポヨポヨ”した体型となります。
(基礎編)第五章:血・津液
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〔津液〕を代謝する臓器は〈脾〉・〈肺〉・〈腎〉で、〈脾〉→〈肺〉→〈腎〉と相生関係(力を促す)です。
【水毒】では、まず〈腎〉の機能が低下して、余分な水分や老廃物などの“毒素”が体内に溜まります。
そして、循環が悪くなり、機能の低下を招きます。
その結果、むくみやめまい、頭痛、吐き気、立ちくらみ、咳喘息、胃腸の痛み、下痢、関節痛などが見られるようになります。
また、うまく処理できなくなった体内の余分な水分を【湿邪】と呼びます。
「邪」は様々な病の原因となります。
湿度が高まる雨の日や梅雨の時期、湿度の高い季節や環境では、【湿邪】を除去しにくくなるため、【水毒】は悪化しやすいとされます。
余分な水分や老廃物などの“毒素”が溜まり込むと、湿疹や吹き出物が出やすく、肌も荒れ、顔がむくんで綺麗に整いにくくなります。
「美と健康」のためにも、【水毒】は対処・改善すべき体質です。
主な症状
むくみ・重だるさ・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振・動悸・蓄膿症(副鼻腔炎)・喀痰喀出困難・湿性の湿疹・関節の痛み(軋む)・下痢軟便(ベタベタした泥状便)
かんたんチェック
ぽっちゃり体質だ
体が何かを抱え込んだように重くて、だるさを感じる
頭痛持ちで、特に前頭部が痛く、目の奥が重い感じがする
めまいや立ちくらみをしやすい
吐き気や気持ち悪さを催しやすい
乗り物酔いをしやすい
お酒は好きだが、二日酔いしやすい
食は細い方だ
味を薄く感じることが多く、つい濃い味付けにしてしまう
顔や足がむくみやすい
冷え性で、体が全体的に冷たく感じる
尿がたくさん出ることもあれば、少ないときもある
関節に痛みを感じやすい
おりものが多い
舌が白くて腫れぼったい
湿度が高い環境はしんどい
雨や曇りの日は調子が悪くなる
歩くのが周りよりも遅い
【当てはまった数が1〜4個で可能性:小】まだそこまで自覚はないものの、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう!
【当てはまった数が5〜8個で可能性:中】要注意です。このまま放っておくのは危険です。できることから一つずつ、生活習慣を改善していきましょう!
【当てはまった数が9個で可能性:大】ここまでになると、毎日シンドいはず。養生法・食養生をきっちりとやりましょう!
養生法
余分な水分や老廃物を出して、“デトックス”する
〔津液〕の滞りを解消して、余分な水分や老廃物などの“毒素”を排泄して、“デトックス”しましょう。
ホットヨガやウォーキングなどの軽い運動から半身浴で、体外へ汗を出すと良いです。
朝散歩やエレベーターを使わずに階段の上り下り、一駅分歩いてみるのもおすすめです。
特におすすめなのが、歩く時は「かかとから地面を踏むこと」を意識すること。
地に足を付けて歩くことで、足腰・膝への負担も軽減し、血行の流れも良くなります。
ゆっくり、ノンビリとでも良いので、気持ち良く歩いてみてください。
また、湿気にやられないように、部屋の湿度は「50~60%(“55:ゴーゴー”と覚えておきましょう!)」となるように。
寒さで体調を崩しやすい体質でもあるので、冷えには注意して、快適な温度と湿度で過ごしましょう。
食養生
【水毒】の食養生
- 【五性】熱・温・平
- 【五味】辛・淡
- 【おすすめの食材(薬膳)】
ハトムギ、大豆、小豆、緑豆もやし、枝豆、空豆、しょうが、山椒、唐辛子、ネギ、白菜、とうもろこし、なす、とうがん、ぶどう、スイカ、あさり、はまぐり、しじみ、昆布、のり、わかめ、お酢、味噌、酒
薬膳における五性・五味とは?
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(おすすめ)利水・利尿作用がある食材
〔津液〕の滞りを解消するために、「利水・利尿作用がある食材」がおすすめです。
野菜や果物などのカリウムを豊富に含む食べ物や、巡りを良くする【辛味】や【熱性】・【温性】の食材を摂ると良いです。
【水毒】の人は、冷え性でもあるため、身体を温める食材は、内臓を活性化させて、代謝を良くします。
ただし、フルーツの食べ過ぎは水分や果糖の摂り過ぎになるだけでなく、【湿邪】を溜め込む原因となります。
また、【水毒】の人は「水分や糖分が多くて甘いジュースや炭酸飲料を飲み過ぎないこと」です。
ついつい飲み過ぎてしまうことが多い、習慣化して摂り過ぎてしまう人が多いので、意識的に注意しましょう。
「アサリの酒蒸し」や「ひじきとお豆の煮物」、「とうがんとそぼろのあんかけ豆腐」などは良い組み合わせです。
【痰飲】ボヨボヨな身体|食滞食積
【痰飲】過剰になった栄養(栄養素、酸素など)や〔津液〕が体内で滞り、〔氣〕・〔血〕の巡りまでもが悪くなっている状態
【痰飲】はわかりやすく言うと、〔氣〕・〔血〕・〔津液〕のすべての巡りが悪い状態です。
その結果、身体のバランスが崩れて、機能が低下。
余分な水分や老廃物などの“毒素”から過剰になった栄養までが排泄できずに、溜め込んでしまいます。
東洋医学では、食べ過ぎや飲み過ぎ、消化不良による身体への余分な蓄積を【食滞食積】といいます。
全体的に、肌には抵抗感があり、特にお腹に圧をかけると、“ボヨボヨ”としています。
【痰飲】は【水毒(水滞)】の長期化・慢性化により生じます。
このタイプは肥満・メタボリックシンドロームの人にとても多いです。
体液の循環も悪いため、熱を生じやすく、腹部膨満感から尿や口臭が臭ったり、便も臭くて粘っこく、便秘がちです。
また、『生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)』を発症しやすいタイプでもあります。
「美と健康」のためにも、【痰飲】は対処・改善すべき体質です。
「痰」の概念
主な症状
肥満・高血圧、高血糖(糖尿病)・脂汗(汗っかき)・心悸亢進(動悸・頻脈)・肩こり・腰痛・むくみ・だるさ・眠気・便秘・痔
かんたんチェック
ぽっちゃり以上に、太め体型である
食べても、またすぐに食べたくなっちゃう
過食傾向だ
汗っかきである
頭部・額に脂汗が多い
便や尿、口の臭いが強い
痔になりやすい
動悸や頻脈である
話し声が鼻声気味で、息切れしやすい
自分では健康だと思っている
検診で引っかかることが多い
医者に痩せてくださいとよく言われる
頭痛や肩こりを感じやすい
周りよりも歩くのが遅い
足がむくみやすい
お酒が好きで、アイスなどの冷たいものを好む
脂っこく、味が濃いものが大好きだ
水分をあまりとらない
食後に眠気が生じやすく、だるさを感じる
夏は冷房強めである
朝にスパッと起きれず、スロースターターである
【当てはまった数が1〜4個で可能性:小】まだそこまで自覚はないものの、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう!
【当てはまった数が5〜8個で可能性:中】要注意です。このまま放っておくのは危険です。できることから一つずつ、生活習慣を改善していきましょう!
【当てはまった数が9個で可能性:大】ここまでになると、毎日シンドいはず。養生法・食養生をきっちりとやりましょう!
養生法
“デトックス”・“デトックス”・“デトックス”!!
兎にも角にも、“デトックス”・“デトックス”・“デトックス”!!
〔氣〕・〔血〕・〔津液〕の巡りを良くして、身体のバランスを整えるためにも、身体を動かして、汗などを流し、スッキリとデトックスしましょう。
私のおすすめは「朝のテレビ・ラジオ体操」と「朝散歩」。
日光を浴びながらやると、気持ち良くて、目覚めも良くなって、尚の事良いです。
1日3分程度でも良いので、毎日運動する習慣を身につけましょう。
(*ちょっと自分に“ムチ”を打つ感じくらいがちょうど良いです笑)
甘えたり、だらけてしまう、誘惑に負けてしまうのは人間の本能でもありますが...。
もし“本気”でしたら、環境を変えてみるなどの工夫をしてはいかがでしょうか?
【痰飲】の方は、朝にスパッと起きられず、夜になるとだらけやすく、寝る時間も遅くなることが多いです。
夜食が大好きであったり、つい“つまみ食い”をしてしまう、寝る直前までお酒を飲んだりと。
睡眠だけでなく、胃腸に負担がかかることをしてしまいがちです。
早寝早起きができたら良いのですが、なかなかそうはいかない人が多いのも事実。
ひとまず「夜21時以降は食べない」、「夜食用の食べ物は買わない」などの“自分ルール”を決めてみてはいかがでしょうか?
食養生
【痰飲】の食養生
- 【五性】平・涼・寒
- 【五味】苦・酸・淡
- 【おすすめの食材(薬膳)】
大麦、大豆、小豆、黒豆、納豆、玄米、緑豆もやし、キャベツ、ごぼう、大根、玉ねぎ、チンゲン菜、とうがん、白菜、れんこん、紫蘇、きのこ類、バナナ、りんご、スイカ、昆布、のり、わかめ
薬膳における五性・五味とは?
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(おすすめ)胃腸を休ませる時間を作ること
【痰飲】の人は脂っこいものや味が濃いものが好きで、早食い・過食傾向の人も多く、胃腸に負担がかかっている食生活になっている方が多いです。
そのため、「何を食べるか?」というよりも、「何を食べないか?」、「何を減らすか?」。
そして、「胃腸を休ませる時間を作ること」が大切です。
身体に負担のかかる食べ物や食べ方は控えて、空腹の時間を作り、胃腸を休ませてあげてください(“空腹は最高の調味料”です笑)。
空腹の時間を長くすると、『体のお掃除:オートファジー』の機能が働きます。
例えば、食事の時間を1日のうち8時間以内に済ませ、16時間は何も食べないことです(*水やお茶、ブラックコーヒーならOKです)。
16時間の空腹時間を作ることで、身体のオートファジーの機能が最大限に活性化します。
身体に余分なものをどんどん出していきましょう!
また、早食い人が多いこのタイプは、“しっかりと噛んで味わうこと”を意識して、食事に時間をかけてみると良いです。
理想は口の中で“スムージー”ができるくらいに咀嚼しましょう!
【痰飲】は【水毒】と異なり、身体に熱がこもりやすく、身体が渇きやすいです。
そのため、【涼性】・【寒性】の食材で、身体にこもった熱を冷まして、体温を調節したり、身体を潤して水分バランスを調節すると良いです。
【まとめ】溜め込まずに“デトックス”
【水毒】
〔津液〕の代謝が悪くて滞り、余分な水分や老廃物などの“毒素”を溜め込んでしまっている状態
[養生法]
余分な水分や老廃物を出して、“デトックス”する
[食養生]
(おすすめ)利水・利尿作用がある食材
【痰飲】
【痰飲】過剰になった栄養(栄養素、酸素など)や〔津液〕が体内で滞り、〔氣〕・〔血〕の巡りまでもが悪くなっている状態
[養生法]
“デトックス”・“デトックス”・“デトックス”!!
[食養生]
(おすすめ)胃腸を休ませる時間を作ること
【水毒】・【痰飲】は、あなたの身体が“溜め込みすぎ”なのです。
水分や老廃物などの“毒素”は、あなたの身体を侵し、いずれは“病”となって現れます。
どこかで“デトックス”して排泄しないと、どんどん身体の中に溜まっていきます。
今はご自身で「健康だ、大丈夫!」と思っていても、後で痛い目に遭わないように、“デトックス”を心がけましょう!
また、“毒素”は「美肌の天敵」。
“毒素”が溜まると、ニキビや吹き出物が出やすくなり、肌の状態も悪くなりやすいです。
『美と健康』のためにも、「中」からのアプローチをもっと大切にしていきましょう!
あなたが身体の中から綺麗になり、「健康的な美しさ」を手に入れていただけたら嬉しいです。
読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学
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