そんなことはありませんか?
それ、もしかしたら...
あなたの身体の〔血〕が足りていないのかもしれません!
この投稿では【血虚】について、わかりやすくまとめています。
(*【読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学】の[基礎編]第五章:血・津液を先に読んでおくと、さらに理解が深まります!)
血・津液とは?
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この投稿を読むメリット
- 「かんたんチェック」で、自分が【血虚】であるかがわかる!
- 【血虚】の予防・対策が立てられる!
- 【血虚】の時にどういう食材を選べば良いのかがわかる!
【血虚】は『美』にも良くなく、“健康的な美しさ”が得られない原因にもなります。
もしご自身の体質が【血虚】であれば、改善していきましょう!
【血虚】〔血(けつ)〕の不足
【血虚】身体に栄養を与える〔血〕が不足した状態
〔血〕は全身を巡って、身体に栄養(酸素や栄養素など)を補給したり、毒素や老廃物を回収することで、身体の正常な活動をサポートします。
また、身体を潤したり、温めることで、体温を調節します。
〔血〕が滞ることなく、正常に身体の隅々にまで巡ることは、心身の健康に欠かせません。
しかし、偏食により栄養失調や寝不足、過労、ストレスは【血虚】の大きな原因となります。
特に【女性】は無理なダイエットをしたり、生理により血を失うため、【血虚】になりやすいです。
【血虚】の状態が続くと、不妊にもつながる可能性もあり、妊娠を考えている方は要注意。
妊婦の方は胎児への〔血〕の補給から貧血・栄養不足に陥り、授乳中の方は赤ちゃんに与える充分な母乳を作れなくなります。
また、【血虚】は「美」にも良くないです。
〔血〕が不足すると、肌に栄養が届かず、血色も悪くなり、体温調節がうまく機能せずに冷え性になります。
そのため、肌の健康状態も悪化して、肌荒れや乾燥、ニキビなどの“肌トラブル”につながります。
「美と健康」のためにも、【血虚】は改善すべき体質です。
主な症状
消化器の機能低下、体力消耗による易疲労感、めまい、立ちくらみ、血色異常、乾燥肌、眼精疲労、ドライアイ、爪トラブル、脱毛、白髪、不安感、不眠症、月経不順、無月経、健忘症
かんたんチェック
- 前よりも疲れやすくなった
- 不安を感じやすくて、心配事が多い
- 少しの運動で動悸、息切れがする
- 顔色が悪くて、青白く見える
- 髪がパサつき、抜け毛が多い
- 肌が乾燥して、荒れていて、血色が悪い
- 目が疲れやすく、ドライアイ
- 貧血気味で、立ちくらみがする
- 爪が割れやすく、きれいな縦線を描いてない
- 寝つきが浅くて、睡眠不足を感じる
- 生理痛がひどい、生理不順である
- 冷え、寒気を感じやすい
【当てはまった数が1〜4個で可能性:小】まだそこまで自覚はないものの、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう!
【当てはまった数が5〜8個で可能性:中】要注意です。このまま放っておくのは危険です。できることから一つずつ、生活習慣を改善していきましょう!
【当てはまった数が9個で可能性:大】ここまでになると、毎日シンドいはず。養生法・食養生をきっちりとやりましょう!
養生法
規則正しい生活習慣を第一に「早めに寝ること」を心がけましょう!
〔血〕は【陰】であるため、寝ている時に補われます。
睡眠時間が短い人、慢性的に睡眠不足を感じている人は、余裕を持った睡眠生活を心がけましょう。
寝る直前までのテレビやパソコン、特にやりがちなスマホは、目への負担も大きいです。
発せられるブルーライトによりメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が乱れ、睡眠が浅くなる原因にもなります。
“寝る一時間前くらいからスマホ・オフ”にして、ベッドに持ち込まず、目が届かない場所に置いておきましょう。
最初は手に取りたくなる気持ちや欲が強くなるかと思いますが...
人生を大きく左右されるような情報や緊急性が高い出来事などは非常に稀です。
寝る前は読書やヨガ、ストレッチ、瞑想をしたりして、明日に向けて自分の心を整えましょう。
【無心】一日一度でも良し │ 自分の心と向き合う時間をつくろう
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また、激しい運動、長風呂、熱い風呂、サウナは、汗【陰】とパワー【陽】を消耗し、身体への負担も大きいです。
軽めの運動からはじめたり、半身浴でゆっくりと心地よく身体を温めましょう!
食養生
〔血虚〕の食養生
- 【五性】温・平
- 【五味】甘・酸・鹹
- 【おすすめの食材(薬膳)】
ごま、なつめ、黒豆、小豆、ほうれん草、枝豆、にんじん、かぼちゃ、きくらげ、れんこん、ぶどう、栗、いわし、牡蠣、アサリ、イカ、タコ、羊肉、卵、牛肉、鶏肉、レバー、紅茶
薬膳における五性・五味とは?
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(おすすめ)身体を温め、消化の良い食材
【血虚】の人は〔血〕が不足しているため、身体を冷やす食材は消化が余計に悪くなってしまいます。
また、胃腸に負担がかかる刺激が強くて、辛い食材(【辛味】)もほどほどに。
〔血〕が不足による身体への負担が大きくなり、余計に身体が重たくなってしまいます。
〈脾(脾臓)〉では、“食事”により栄養から作られた〔氣(●地の氣)〕から〔血〕が作り出されるため、バランスよく食べて、しっかりと栄養補給することが大切です。
【氣血両虚】〔氣〕と〔血〕の両方が不足
【氣血両虚】〔氣〕と〔血〕の両方が不足した状態
【氣虚】と【血虚】は密接に関与しています。
〔氣〕から〔血〕が作られ、〔氣〕は〔血〕を全身に巡らせます。
どちらか片方が不足したり、バランスが崩れると、もう片方にも影響を与えます。
また、【氣虚】が慢性化すると【血虚】になり、【血虚】が慢性化すると【氣虚】にもなります。
ただし、慢性化云々や、片方だけが不足しているものではなく...
結局は「【氣虚】と【血虚】の両方の状態である」ということのほうが多いです。
つまり...
「【氣虚】と【血虚】のどちらかの体質や症状、特徴が見られているということは、結果的に〔氣〕と〔血〕の両方が不足していて【氣血両虚】である」
と考えられます。
どっちかだけを補えば良いということではなく、〔氣〕と〔血〕の両方を補うことが大切です。
【まとめ】『血』を補おう
【血虚】
身体に栄養を与える〔血〕が不足した状態
[養生法]
規則正しい生活習慣を第一に「早めに寝ること」を心がけましょう!
[食養生](おすすめ)
身体を温め、消化の良い食材
【血虚】の人はまず規則正しい生活習慣を第一に「早めに寝ること」が大切です。
【陰】である〔血〕はしっかりと寝ることで補われます。
また、「身体を温めて消化の良い食材を中心にバランスの良い食事」を心がけることも大切です。
〈『脾(脾臓)〉では、“食事”により栄養から作られた〔氣(●地の氣)〕から〔血〕が作り出されるため、しっかりと栄養補給することも大切です。
この投稿を読んで、ちょっとした難しさを感じたり、「私にもできるかな?」と思った人もいるかもしれません。
何事も完璧な人はいません。
ただ、少しでも理想の自分へと近づけるように、できることからやってみて、心身の充実、そして、『健康的な美しさ』を目指しましょう!
読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学
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