【“おうち美容”で差をつけよう!】Dr.Pharmacyを紹介!
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こんにちは!美をインスパイアする美容薬剤師 佑:Taskです!
こんな疑問はありませんか?
2004年、【ビタミンE】は「肌荒れ防止効果を持つ成分」として、厚労省に認可されました。
【ビタミンE】は抗酸化作用をはじめ、肌のバリア機能、血行促進作用、新陳代謝を促進があり、“若返りのビタミン”・“老化抑制ビタミン”とも呼ばれます。
また、肌への効果だけでなく、製品自体の劣化を防止する目的で、多くの化粧品に配合されています。
でも、正直なところ...
「【ビタミンE】って、何が良いの?」
って思いませんか?(皆さん、【ビタミンA】や【ビタミンC】に目が向いてしまいますからね。)
しかし、【ビタミンE】は【ビタミンA】や【ビタミンC】と並んで、「ビタミンエース(ACE)」とも呼ばれ、とても注目されています。
そして、「脂溶性(油溶性)」の【ビタミンE】に「水溶性」の機能を持たせた『TPNa』というものがあるのをご存知でしょうか?
そこで今回、【美容成分解析】として『TPNa』について、わかりやすく解説いたします。
この投稿を読むメリット
- 『TPNa』とは何かがわかる!
- 【ビタミンE】がどう肌に良いのかがわかる!
- 【ビタミンE】と【ビタミンC】との関係性がわかる!
- 今、注目されている「ビタミンエース」とは何かがわかる!
TPNaとは?
『TPNa(トコフェリルリン酸Na)』は「両親媒性ビタミンE誘導体」です。
【ビタミンE(トコフェロール)】は化学的に不安定で、空気、光、紫外線により酸化を受けやすいです。
また、「脂溶性(油溶性)」のため、化粧水などの「水溶性」の基剤に適用できないという、そのまま化粧品の成分に配合するのにもデメリットがありました。
それを改善したのが、『TPNa』です。
「水溶性」と「脂溶性(油溶性)」の両方の特性を併せ持つため、“安定型ビタミンE誘導体”とも呼ばれ、とても注目されている美容成分です。
「誘導体」とは?
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ビタミンEの働き
【ビタミンE】は「肌荒れ防止効果を持つ成分」として認められていて、『TPNa』も同等であるとされています【参考資料】。
【ビタミンE】の主な働きは次の5つになります【参考サイト】。
【ビタミンE】の主な働き4選
- 抗酸化作用
- 保湿・バリア機能
- 血行促進作用
- 肌の新陳代謝を促進
- 抗菌作用
肌の基礎知識|すこやかな肌の5大条件と3大お悩み要素
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抗酸化作用
【ビタミンE】には抗酸化作用があります。
表皮の細胞膜にある脂質(皮脂・コレステロールなど)は、紫外線によって産生される活性酸素と反応すると、「過酸化脂質」となります。
この「過酸化脂質」は、肌に炎症や色素沈着、ニキビなどを起こします【参考文献】。
【ビタミンE】は細胞膜など油分があるところで抗酸化作用を発揮。
活性酸素を捕捉することで、加齢に伴う「S:シミ」・「S:シワ」・「T:たるみ」の『【肌の3大お悩み要素】S・S・T』への効果が期待されます。
また、抗酸化作用がある【ビタミンE】は、同じく抗酸化作用がある【ビタミンC】とともに相乗効果を発揮します。
(*後ほど、【ビタミンE】の抗酸化作用について、さらに補足します。)
「活性酸素」とは?
保湿・バリア機能
【ビタミンE】は皮脂膜を安定させ、肌を保湿・バリア機能を高めます。
皮脂膜はバリア因子の1つであり、安定した皮脂は“天然のクリーム”となって、肌に適度な潤いをもたらす保湿機能や外的因子(紫外線や細菌など)から肌を守っています。
また、【ビタミンE】は主に細胞膜のリン脂質二重層内に含まれていて、生体膜を構成する不飽和脂肪酸や他の脂溶性成分を活性酸素から守っています。
血行促進作用
【ビタミンE】は末梢血管の血行促進作用があります。
「末梢血管」とは肌や筋肉へ行く血管のことで、血流が悪くなると、痛みやしびれなどの「末梢循環不全・末梢血行障害」となります。
肌へ血が行き渡らないと、血色が悪くなるだけでなく、肌に十分な酸素や栄養が届きません。
【ビタミンE】は健康的な肌になるためにも必要です。
肌の新陳代謝を促進
【ビタミンE】の血行促進作用により、肌に十分な酸素や栄養素が細胞へ行き渡ることで、新陳代謝が促進されます。
新陳代謝が促進されると、ターンオーバーが整って、古い角質が排出されるため、シミやそばかすを抑制。
また、肌理が整い、肌もなめらかになります。
抗菌作用(*TPNaのみ)
【ビタミンE】は抗菌作用があり、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えます。
私たちの肌には目に見えない1,000種を超える微生物が生息していて、安定した叢(フローラ)を形成しています。
これらは「肌の常在細菌叢」として、私たちの肌の健康に貢献しています【参考文献】。
アクネ菌は肌を「弱酸性(pH:4.5〜6.0)」を維持するためにも大切な常在細菌です。
しかし、過剰に増殖すると、毛穴の炎症からニキビの発生・悪化の原因となります。
また、【ビタミンE】はアクネ菌に対して選択的な抗菌性を示し、肌の常在菌であるグラム陽性球菌や真菌に対して抗菌性を示しません。
(*ちなみに、この作用は『TPNa』以外のビタミンE類が抗菌性を示さなかったことから、トコフェリルリン酸Naの抗菌性はビタミンEとしての効果ではないと考えられます【参考サイト】。)
肌はなぜ「弱酸性」?
肌を清潔に保つ|保清のポイント
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ビタミンE+ビタミンC
【ビタミンE】と【ビタミンC】はともに抗酸化作用が高く、組み合わせることで相乗効果が期待できます【参考文献】。
「脂溶性(油溶性)」の【ビタミンE】は細胞膜など油分があるところ、「水溶性」の【ビタミンC】は主に水分があるところで抗酸化作用が発揮されます。
【ビタミンE】は活性酸素を処理した後、余分な電子を持った状態(【酸化型ビタミンE】)となります。
そこで、【酸化型ビタミンE】は、【ビタミンC】にその電子を渡して、活性型の【還元型ビタミンE】へ再生します。
逆に【ビタミンC】も、【酸化型ビタミンE】により電子を受け取った【酸化型ビタミンC】は、抗酸化作用を発揮する活性型の【還元型ビタミンC】へと再生します。
肌に関連する抗酸化物質は相互協力しあう関係なので、“セット”であることが大事です。
【進化系ビタミンC誘導体】APPS(アプレシエ®)|ビタミンサイエンス
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ビタミンエース
「ビタミンエース(ACE)」とは、【ビタミンA】・【ビタミンC】・【ビタミンE】の抗酸化作用がある3つのビタミンからなる総称です。
この3つのビタミンは、互いの効果を高め合うため、“エイジングケア最強チーム”とも呼ばれます。
【レチノールの真実】シワを改善すると噂のビタミンAの美容効果とは?|ビタミンサイエンス
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TPNaの特徴
『TPNa(トコフェリルリン酸Na)』は「脂溶性(油溶性)」の【ビタミンE】に、リン酸基を導入することで「水溶性」を獲得した「両親媒性ビタミンE誘導体」です。
『TPNa』は肌にとてもなじみやすく、角質層のすみずみまで、素早く浸透します。
表皮にある脱リン酸化酵素により、【ビタミンE】に変換されると、その効果を発揮。
脂質の過酸化や肌の炎症、細胞中のDNAの損傷を『TPNa』が抑制することで、肌トラブルを改善します。
また、肌への吸収性においては、「酢酸トコフェロール」と同等量が確認されていることから、表皮から真皮にかけて浸透すると考えられます【参考資料】。
化粧品中の成分の劣化を保護し、さらには【ビタミンA】・【ビタミンC】との相互作用により、抗酸化作用を高めます。
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【まとめ】
『TPNa』は「水溶性」と「脂溶性(油溶性)」の両方の特性を併せ持つ「両親媒性ビタミンE誘導体」で、“安定型ビタミンE誘導体”とも呼ばれ、注目されている美容成分です。
化学的に不安定な「脂溶性(油溶性)」の【ビタミンE】に「水溶性」を付与することで安定。
肌内で代謝活性化することで、【ビタミンE】として肌トラブルを改善します。
また、化粧品中の成分の劣化を保護するため、『TPNa』は化粧品成分と私たちの肌のどちらも酸化を防止する、“抗酸化の万能戦士”でもあります。
さらに、【ビタミンE】は【ビタミンA】・【ビタミンC】ともに「ビタミンエース(ACE)」として、互いの効果を高め合う相乗効果が期待でき、抗酸化作用を高めます。
化粧品の成分はうまく組み合わせることが大事です。
食事やサプリメントからの「インナーケア」とともに、化粧品を成分を知って、上手に使いこなす「アウターケア」をして、すこやかな肌・美しい肌を目指しましょう!
\目指せ、『ノーファンデ 愛され肌』!!/