こんな疑問はありませんか?
【マグネシウム】は五大栄養素で必須ミネラルの一つ。
主に代謝を正常に維持するため、私たちの身体には欠かせない栄養素です。
しかし、【マグネシウム】は薬としても有名で、特に『便秘薬』として「酸化マグネシウム」をご存知の方も多いかと思います。
実は、薬剤師として「酸化マグネシウム」の服用を続けることはおすすめできないのです。
なぜだと思いますか?
そこで今回、【美容薬剤師】が『便秘薬のマグネシウム』について、ぶっちゃけトークをしちゃいます!
この投稿を読むメリット
- 「医薬品」としての酸化マグネシウムを理解できる!
- 身体の中で酸化マグネシウムがどう働いているのかがわかる!
- 酸化マグネシウムの適正な服用方法がわかる!
- 排便時の注意点がわかる!
- 美とマグネシウムの関係性がわかる!
- なぜ酸化マグネシウムを飲み続けるのが良くないのかがわかる!
- マグネシウムをどう摂れば良いのかがわかる!
マグネシウムは必須ミネラル
【マグネシウム】は生体内で合成することができないため、必須ミネラルの一つです。
私たちの身体に、【マグネシウム】がどれくらいあるかご存知ですか?
実は身体の中に約25g(成人)も存在する、生体内で4番目に多いミネラルです。
ただ、「マグネシウムって、実際どういう働きをしているの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
【マグネシウム】は細胞内で300種類以上の酵素の働きを助ける役割を果たしています。
酵素というのは、【タンパク質】の一種で、生体内で起こる様々な生理・代謝機能をサポートします。
例えば、エネルギーを産生する酵素や脂質を代謝する酵素、DNAやタンパク質を合成する酵素、細胞を成長させる酵素です。
それ以外にも、【マグネシウム】は生命の源でもあるエネルギー(ATP)の産生を助けたり、【タンパク質】やホルモンの合成、細胞の機能を維持、解毒代謝などを担います。
【マグネシウム】が不足してしまうと、生体内のバランスが崩れてしまい、私たちの身体に不調を来します。
私たちが健康的に生きる上で、欠かすことができない、必須のミネラルです。
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薬としてのマグネシウム
便秘でお悩みの方は「酸化マグネシウム」というお薬の名前をイメージされる方が多いです。
この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら飲んだことがあるかもしれません。
「酸化マグネシウム」は『便秘薬』として、医師による処方薬をはじめ、薬局・ドラッグストアでも市販薬としても販売されており、テレビCMなどでも聞いたことがあるかと思います。
「酸化マグネシウム」は、腸管内の水分を引きつけ、便の内容量を増やしてやわらかくします。
そして、自然な排便へと促します。
実はあまり知られてないですが、「酸化マグネシウム」は『便秘薬』としての効果だけではありません。
胃酸を中和する「制酸作用」もあり、胃酸を中和します。
この作用により、胃炎や胃・十二指腸潰瘍などの消化器系疾患を治療する胃薬として使用されることもあります【参考資料】。
「酸化マグネシウム」は、かなりメジャーなお薬です。
便秘で悩んで、病院・クリニックを受診すると、ほぼファーストチョイスで医師から処方されます。
薬価(お薬の値段)も安いため、使い勝手が良いからです。
身体の中での酸化マグネシウム
「酸化マグネシウム」は胃腸からほとんど吸収されません。
吸収率はたったの「4%」とされています【参考文献】。
そのため、消化管内に長い時間残ります。
つまり、栄養素(ミネラル)としての【マグネシウム】の補給には適していません。
「栄養素(ミネラル)としてのマグネシウム」と「薬としての酸化マグネシウム」は全くの別ものであり、目的も異なります。
「酸化マグネシウム」はあくまでも「医薬品」なのです。
酸化マグネシウムでミネラルの吸収が低下してしまう
【カルシウム】や【マグネシウム】などのミネラル成分が体内に吸収されるためには「ミネラルのイオン化」が重要です。
イオン化されることによって、腸管内で吸収されて、栄養素として私たちの体内で働きます。
そして、「ミネラルのイオン化」には、胃酸が重要な役割を果たしています。
「酸化マグネシウム」には「制酸作用」があり、胃酸を中和します。
そのため、「ミネラルのイオン化」に必要な胃酸が不足してしまうのです。
また、食生活の変化や野菜の栄養価の低下に伴うミネラルの摂取量の低下。
さらには、日本人はもともと胃酸の分泌力が低いです【参考書籍】。
その結果、身体の必要なミネラルが不足してしまうのです。
「酸化マグネシウム」を継続的に服用している方は、スッキリ排便できていたとしても、身体がミネラル不足に陥っている可能性が高いです。
制酸作用がある薬一覧
「酸化マグネシウム」以外にも「制酸作用」がある薬は多々あり、飲んでいる方は意外と多いです。
「制酸作用」がある薬をまとめてみました。
●【制酸・緩下剤】
→ 酸化マグネシウム「ヨシダ」、マグミット
●【H2受容体拮抗剤】
→ ガスター(ファモチジン)、アシノン(ニザチジン)、プロテカジン(ラフチジン)
●【プロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプインヒビター)】
→ タケプロン(ランソプラゾール)、パリエット(ラベプラゾール)、ネキシウム(エソメプラゾール)、オメプラール(オメプラゾール)
●【カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(プロトンポンプインヒビター)】
→ タケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩)
上記の薬は、薬剤師の私も医師からの処方でよく見ます。
急性・慢性胃炎、逆流性食道炎(胸焼け)、胃・十二指腸潰瘍などの治療で使われています。
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」もあることから、薬価も下がってきており、メーカーからのプロモートや臨床研究もあることで、市場でも多く出回っているのです。
「ジェネリック医薬品」とは?
酸化マグネシウムの服用と排便
上記の理由から、薬剤師(私、個人の意見)として、「酸化マグネシウム」を何日も連続して服用することはおすすめしておりません。
「酸化マグネシウム」はあくまでも「医薬品」なので、「便秘」になった時にだけ服用(頓服)していただきたいのが本心です。
もし便秘改善目的で、「酸化マグネシウム」を服用するとしたら…
★ 朝に便が排泄されるように「就寝前」に服用する。
...をご提案いたします。
朝は排便のゴールデンタイム
腸の動きが最も活発になるのは「寝ている時」です。
腸の蠕動運動をコントロールしているのは、主に「副交感神経」で、寝ている時に活発になります。
寝ている間に自律神経と腸内細菌、ホルモンの働きで消化管内がお掃除され、肛門の方へと移動していきます。
そして、朝の胃が空っぽなところに、水や食べ物が入ると、その刺激で「胃・大腸反射」という生理現象が起こり、排便が促されるのです。
そのため、朝に排便することは、一日の生活リズムを整うためにも大切なことなのです。
そこでおすすめなのが...
★ 朝コップ一杯の水を飲んで、トイレに必ず行く習慣をつける。そして、「+3分以上」座ってでなければ、トイレから出る。
これは痔・肛門病疾患専門 松島病院の医師から伝授された正しい排便方法です。
排便で「+3分以上」座っていると、「痔」になるリスクがあるため、注意するようにとご教示いただきました。
便は、朝に出るように習慣づけることが大切です(*もちろん、日中に何回も出て良い)。
美とマグネシウム
【マグネシウム】は“美のミネラル”とも称され、「美」を求める人にとって重要なミネラルです。
肌は栄養素の不足、そして、腸の状態も出てきます(*『肌腸相関』)。
【マグネシウム】は酵素の働きを助け、代謝をサポートする栄養素です。
不足すると、脂肪の分解能が低下するだけでなく、身体に必要なホルモンやエネルギーが作られません。
その結果、痩せにくくなったりして、ダイエットも難しくなります。
また、お通じもスッキリせず、腸内に便が溜まってしまうため、腸の状態も悪化します。
腸の状態が悪いということは、肌の状態にダイレクトに反映します。
美しくあるためには、健康であること。
【マグネシウム】は美と健康をサポートする必須ミネラルです。
そして、薬の【マグネシウム】ではなく、「イオン化した天然の【マグネシウム】を摂ることが重要」です!
肌腸相関
天然のマグネシウムはどう摂れば良いのか?
天然の【マグネシウム】はどう摂れば良いのか?
そこで、おすすめするのが『PharMg+(ファルマグプラス)』です!
『PharMg+』は医療現場の声から生まれた高品質・高濃度の天然【マグネシウム】溶液。
大自然から供給された厳選したマグネシウムを時間をかけて、“イオン化”して濃縮。
水溶性であるため、身体へ効率よく吸収され、【マグネシウム】本来の効果、栄養素として体内で働くことが期待できます。
さらに、約70種類のイオン化した天然ミネラル(必須・微量ミネラルを含む)を配合しており、バランス良くミネラルが補給できます。
当ページを読んでいるあなたにも(あなただからこそ!)、おすすめしたいサプリメント(栄養補助食品)です。
『PharMg+』は、美容薬剤師協会 公認のオフィシャルショップにて販売しております。
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【まとめ】天然のマグネシウムが大事!!
便秘でつらい時には、医薬品の「酸化マグネシウム」に頼るのは悪いことではありません。
ただ、安易に薬に頼ってしまうと、習慣性や依存性といわゆる“クセ”になったり、悪心・嘔吐・下痢などの思わぬ副作用の出現、ひどいと便秘をより悪化させてしまうこともあります。
どうしても便が出ない時は、薬を一時的に頼っても良いです。
それとともに、腸の状態を整えて、自然な排便を促すためにも、食品やサプリメントなどから天然の【マグネシウム】を摂ることが大切です。
*【マグネシウム】については別の投稿で詳しくまとめています。ぜひご覧ください。
【栄養素ガイド】“美のミネラル” マグネシウム(鎂)|インナーケア(永久保存版)
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