そんなことはありませんか?
それ、もしかしたら...
あなたの身体の〔氣〕が足りていないのかもしれません!
この投稿では【氣虚】について、わかりやすくまとめています。
(*【読めばナルホド!大事なポイントが分かる東洋医学】の[基礎編]第四章:氣を先に読んでおくと、さらに理解が深まります!)
この投稿を読むメリット
- 「かんたんチェック」で、自分が氣虚であるかがわかる!
- 氣虚の予防・対策が立てられる!
- 氣虚の時にどういう食材を選べば良いのかがわかる!
【氣虚】〔氣(き)〕の不足
【氣虚】人の心と身体を動かす生命エネルギーの〔氣〕が不足した状態
〔氣(き)〕“目に見えないもの”として扱われ、心と身体を動かして、生命活動を維持する“エネルギー”のことで、【陰陽論】の【陽】に属します。
〔氣〕は〔◯天の氣(“呼吸”により酸素を取り入れて作られる)〕と〔●地の氣(“食事”により栄養を摂り入れて作られる)〕からなります。
消化吸収の低下、酸素欠乏、過労、ストレスは、【氣虚】の大きな原因となります。
〔氣〕が充分に作られずに消耗されると、各臓器が機能低下に陥り、働きが悪くなります。
また、〔氣〕が不足すると、気力・体力、いわゆる“生命力”までもが低下してしまいます。
その結果、“健康的な美しさ”を得られなくなります。
「美と健康」のためにも、【氣虚】は対処・改善すべき体質です。
主な症状
消化吸収機能・代謝の低下、臓器の弛緩、運動機能の低下、慢性的な疲労倦怠感、食欲不振、下痢、軟便、筋肉虚弱、無気力
かんたんチェック
- 気力がなく、疲れやすい
- やる気が出ないことが多い
- 一歩目の始動が遅い
- ため息が多い
- いつも眠くて横になりたい
- 目が覚めてから起き上がるまでに時間がかかる
- ご飯を食べても元気が出ない
- 呼吸が浅くて、息切れしやすい
- 汗をかきやすい
- 風邪を引きやすい
- 胃腸が弱く、下痢しやすい
- 胃もたれしやすい
- 顔色が悪い日が多い
- 目ヂカラがなく、目がぱっちり開かない
- 目の下にクマができやすく、暗く感じる
- まぶたや頬が重だるく感じる
- 肌にハリや弾力がない
- 冷えや寒気を感じやすい
【当てはまった数が1〜4個で可能性:小】まだそこまで自覚はないものの、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう!
【当てはまった数が5〜8個で可能性:中】要注意です。このまま放っておくのは危険です。できることから一つずつ、生活習慣を改善していきましょう!
【当てはまった数が9個で可能性:大】ここまでになると、毎日シンドいはず。養生法・食養生をきっちりとやりましょう!
養生法
兎にも角にも、「しっかりと休むこと」が最優先事項!
仕事や家事、育児などで毎日忙しくて休んでいられないという人でも、‘ほっ’とひと息つけてリラックスできる時間を作りましょう!
規則正しい生活習慣を心がけることも大切ですが、「自分がやってみたいことをやる!」ということもまた大事にしてください。
無理をすると、余計に心身ともに負担がかかってしまい、“沼”にハマってしまいます。
散歩やテレビ体操などの軽い運動や「いつもより30分早く寝て、早く起きてみよう」と。
小さなことでも良いのではじめてみましょう!
自分がやったことに気持ちよさ・心地よさを感じたら、続けてみると良いです。
また、しっかりと呼吸をして、新鮮な空気を肺に取り入れることも大事です。
呼吸が浅いと充分な酸素が体に行き渡らないため、新陳代謝も落ちてしまい、身体の中の細胞もリフレッシュできません。
呼吸を意識してできる、瞑想、ヨガ、ストレッチ、散歩は特におすすめしたいです。
食養生
【氣虚】の食養生
- 【五性】温・平
- 【五味】甘
- 【おすすめの食材(薬膳)】
芋類、豆類、ごま、かぼちゃ、キャベツ、ブロッコリー、ネギ、玉ねぎ、アスパラガス、しそ、しょうが、米、もち米、じゃがいも、サツマイモ、鶏肉、牛肉、鮭、サバ、イワシ、タイ、ブリ、エビ
(おすすめ)温かくて消化の良い食材
〔氣〕が不足しているということは、〔氣〕を作り出す〈脾(胃)〉が弱っています。
元気が出るまでは、消化が悪いものを避けた方が良いです。
特に、身体を冷やすもの・生もの・刺激が強いもの、そして、食べ過ぎは〈脾(胃)〉に負担をかけます。
もし食べるとしても、“ほどほど”にしておきましょう。
【甘味】がある食材や【温性】の食材は、〈脾(胃)〉を優しく温めて働きを良くするので、おすすめです。
基本的に「自分はこれを食べたら元気が出る!」という食事をすると良いです。
また、誰かといっしょに食事をする、食事を楽しむことも大切にしてみましょう!
【氣血両虚】〔氣〕と〔血〕の両方が不足
【氣血両虚】〔氣〕と〔血〕の両方が不足した状態
【氣虚】と【血虚】は密接に関与しています。
〔氣〕から〔血〕が作られ、〔氣〕は〔血〕を全身に巡らせます。
どちらか片方が不足したり、バランスが崩れると、もう片方にも影響を与えます。
また、【氣虚】が慢性化すると【血虚】になり、【血虚】が慢性化すると【氣虚】にもなります。
ただし、慢性化云々や、片方だけが不足しているものではなく...
結局は「【氣虚】と【血虚】の両方の状態である」ということのほうが多いです。
つまり...
「【氣虚】と【血虚】のどちらかの体質や症状、特徴が見られているということは、結果的に〔氣〕と〔血〕の両方が不足していて【氣血両虚】である」
と考えられます。
どっちかだけを補えば良いということではなく、〔氣〕と〔血〕の両方を補うことが大切です。
【まとめ】〔氣〕を補おう
【氣虚】
人の心と身体を動かす生命エネルギーの〔氣〕が不足した状態
[養生法]
兎にも角にも、「しっかりと休むこと」が最優先事項!
[食養生]
(おすすめ)温かくて消化の良い食材
〔氣〕は生活習慣を整えることが大切です。
しっかりと休養をとった上で、軽めの運動をはじめたり、栄養のある食事を摂ると回復してきます。
〔氣〕が補われると、“生命力”が満たされます。
その結果、『健康的な美しさ』を得られて、あなた本来の美と魅力が発揮されます。
この投稿を読んで、ちょっとした難しさを感じたり、「私にもできるかな?」と思った人もいるかもしれません。
何事も完璧な人はいません。
ただ、少しでも理想の自分へと近づけるように、できることからやってみて、心身の充実、そして、『健康的な美しさ』を目指しましょう!